MUGEN SEIKI MRX-2 製作記

99/05/07
Thanks MUGEN SEIKI

無限精機よりハチイチオンロード2代目となるMRX−2の製作を行いました。


準備したというより使った工具
六角レンチ1.5mm 2.0mm 2.5mm 5mm
5mmレンチは持っていた方が便利。(セントラルより発売されている)
プラスドライバー (電動ドライバーも有ると便利)リューター(ドレメル等) ノギス
ニッパ ラジオペンチ スナップリングプライヤー カッター プラスチックハンマー 板ヤスリ 紙ヤスリ
ストレートリーマー 3mm 4mm ヒートガン(ドライヤー)

使ったケミカル用品
シンナー(ベアリング洗浄用) ウルトラスピン4(ベアリングオイル) バブルガムグリス
クリーナー(ワコーズ) シリコンルブリカント(ワコーズ) スプレーグリス(ワコーズ)
ネジロック剤中強度 ワンウェイグリス コンパウンド1000番 エポキシ


ナロー化されたシャシー。数値の比較は下記に。
MRX−2 全長441.6 全幅262 ホィールベース299 トレッド216.2/202.5
STING 全長439 全幅260 ホィールベース297 トレッド215/201
サスアームの材質はカーボン混入量が増え堅くなっており是非店頭のスペアパーツで確認を。
部分部分で異なった材質を適材適所の努力が見られる。


まずはベアリング洗浄と・・・・STINGはベアリング一式がひとつの袋に入っていたが、MRX−2は
組立順にA袋B袋と分かれているので製作には便利になったが、ベアリング洗浄派としてはベアリングのみ ひとまとめにして欲しい。
そんなにまめにメンテを行わない方はベアリングは最初から洗わない方がいい。
ベアリングを洗うと駆動が軽くなるが、最初に注入されているやや重めのグリスを洗い落としてしまうので
洗うのが基本という事では無い。メンテをこまめに行わない方は洗わない方が長寿命。

で、次にベルト&プーリーを集め、シリコンルブリカントを吹き付け。
ヨコモドライパウダー ウルトラロンなどでも可です。オイル漬けでもいいと思います。



取り説通りにまずはフロントアップライト・サスアームの組立。
アッパーサスアームのシャフト部はドライヤー或いはリーマー加工。ロアアームはバリ取り程度に。
キングピンとアップライトをコンパウンドであたりを出す。加工後はクリーナーで洗浄。
取り説にはアップライトとサスアームの間隔は記載されていないので、とりあえず3mm程度に締める。



リヤアップライト製作の前にリーマー加工とあたり出し(フロント同様)だけでは無く
カットする場所がロアアーム・アッパーアームに有る
アッパーアーム・ロアアームともに下側をカットするが、どちらもよく見える場所なので
見た目も綺麗に処理。
MRX−2はリヤアップライトの左右は無いので、片側だけよく壊すなどの場合に
使わない側のアップライトばかり残ると言った不満は解消される。


プーリーは標準ではフロントから24−16 サイド26−18 リヤ20−48です。
25が同封されていますが好みで使うのはOK。


 だんだん形になると組み上げてしまいたい気持ちを抑えて、サスペンションが軽く上下に動くまで
ドライヤー加熱やリーマー・コンパウンドを駆使して頑張りましょう。バルクも。
いきなり、リーマーを使用するのでは無く、まずサスアーム・バルクとシャフト等を仮り組みを行い、
動きの渋い場所はドライヤーで加熱しながら、シリコンスプレーなどで軽く動くように。
これだけ重いとリーマーかなぁとかは経験に成りますが、サスアーム・バルク・シャフトは
消耗品ですし、そんなに高価でも無いので、スペアを作っておく感覚で両方試してみましょう。
ドライヤーは作業の時間が掛かる事や熱い・・。リーマーだとすぐにガタが出易い・・。などがデメリットですが
リーマーはABCホビーから発売されている様なリーマー長の長いのを選択しよう。
「そこまでしなくても」と思う方も、左右の動きに違いが無いかをチェック
あまりにも重いのは論外ですが左右にバラツキが有るとハチイチレーシングではちゃんと走りません。
削りすぎてガタを出さぬように、あせらず繰り返し繰り返しチェックしましょう。
ベルトとプーリーもちゃんと平行に接触しているか、駆動に引っかかりが無いかをチェック。
ちなみに取り説の位置でのFキャスター角は12°。


スタビホルダーでフロントバンプストップとリバウンドストップも調整する。
この部分のアルミ化は重要。今後のオプションに期待。アルミ化した場合にはスクリューにはネジロックを。


シフトカムタイプから変更されたシュー式2スピードユニット。
シャフトにワンウェイが直接当たらないので、シャフト側のやせは少なそう。
キット標準では46−49だが、オプションで45・47−48・50も発売される。
ピニオンは標準17−20 オプションにて16・18−19・21。
2スピードシューの他社製品互換は無し。


2スピードシューが露出しているのがちょっと気になるが、その分整備性がいい。
ユニットで予備を持っていれば、交換は数十秒。(Eリング取って付ける時間ぐらい)
これはレースの日などは大きなアドバンテージである。


写真では見えにくいが、サスアームにリヤのダンプストップとリバウンド調整の
セットスクリューが付く。


ボールよりシューに変更されたクラッチウェイト。
クラッチシュー&クラッチベルは必ず洗浄
クラッチウェイト&フライホィールにはグリス少量を。ドライパウダーとかも可。


アッパーデッキのカーボン質感が同じなので完成するとSTINGとの差異を強く感じることは出来ないが
色々なところで実用的なアイデアが採用されている。 サーボクランプマウント用と思われる穴はあるが他社品とは穴位置が異なる。


前後ポストの取付方法により、ボディ位置を前後に変更できる。
リヤの変更は多少面倒だが、変更できるのは発想は素晴らしい。
ただ同一ボディで変更させるにはエンジン周りを大きく切らなくてはならないので
別のボディを用意してテストした方がいいでしょう。


寝かせてバッテリーを搭載する為のバッテリーホルダー。
ベルトテンショナーが従来と同じだったのでちょっとがっかり。
ダンパーに関しては変更無し。(パープルアルマイトでは無いのでちょっと地味)